いけばなに投影された、あるがままのご自身と向き合い、今まで気付かなかった新しいご自身を発見していただきます。
私たちは普段、評価を意識したり、周りからどう思われるかなどを意識して自分を形成しているところがあるような気がします。
しかし、本来的な自分は、もしかしたら全然予期せぬ発想を持ち、驚きの部分を持ち合わせているかも知れない。
客観的に見つめることが難しい「自分」という存在だからこそ、自然素材である「華」から、そんなご自身をみつめていませんか。
日々の慌しい生活の中で、自分がどのような人間なのかを悩むことはあっても、それを具体的に考え、感じることは少ないかと思います。
日本の伝統文化でもある「いけばな」という稽古を通して、古来より追求してきた「道」の中に、そんなご自身が垣間見えると信じております。
どんなに意図しても、どんなに構成を練っても、どんなに技術力をつけても、どんなに素材を選りすぐっても、自然から与えられた植物である華は、
正直にそのときの自分を投影します。
何を感じ、何を見て、何を学ぶか・・・
あるがままのご自身と向き合い、共有し、その個性を認め合う。
独自性を認め、信じることこそ、これからの未来に必要なことだと考え、いけばなを伝えたいと思います。